ミナセ・アキトです。
今回は売上高と営業利益の違いについて説明します。
そもそも、売上高や営業利益は決算の時に企業から発表される数字です。
貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)にも書かれています。
貸借対照表は「バランスシート」ともいわれますね。
- 貸借対照表が難しくてよくわからない人
- 決算短信をまずは少しでも読めるようになりたい人
売上高と営業利益という難しそうな言葉で書かれていますが、結構カンタンなんです。
まずはバランスシートの半分くらいを読めるようになりましょう。
そうるすと、決算短信も少し読めるようになり面白くなってきます😄
売上高と営業利益とは?
売上高 は、売れて入ってきたお金をすべて足したものです。
営業利益 は「利益」という言葉のつく通り、ざっくり会社が得た利益・儲けたお金のことです。
もっと言うと、営業利益はその会社の「本業」で得た利益のことです。
トヨタ自動車だったら「車」を売ってどれだけ稼げたのか…。
これが「営業利益」という数字をみればわかります。
私は営業利益をなんとなくその会社がどれだけ稼げているかという指標にしています。
よく、株主に還元されるのは「純利益」といわれますよね。
ただ、ざっくり理解するには「営業利益」を見ればいいと私は思います。
株を買うということは、その会社の事業にお金を出していることと同じです。
なので、私は「会社の事業でどれだけ稼げるか」に注目してみてみるといいと考えています。
売上高と売上総利益
営業利益の計算方法を例を挙げながら説明していきます。
まずは売上高の計算のしかたから。これはカンタンです。
1杯200円のコーヒーが10杯売れたら、
になりますよね。これが売上高です。
身近なところだと、コンビニで飲み物を買った時を考えます。
120円の飲み物を買ったら、その120円がコンビニにとっての売上高になります。
つまり、お客さんからもらったお金そのものが「売上高」になります。
次に「売上総利益」です。これも直観的にわかると思います。
利益は手に入れたお金から、その商品を仕入れるために使ったお金を引いて計算します。
です。コーヒーの例にならって売上総利益を計算してみます。
つまり、コーヒーを売るにはコーヒー豆が必要ですよね。
200円のコーヒー1杯に使うコーヒー豆が50円だとしたら…
このときコーヒー1杯の利益は
200円-50円=150円
になります。
さきほどは10杯売れた時を想定していましたよね。
になります。
さて、売上高や売上総利益についてなんとなく理解できたでしょうか?
いきなり決算書をよんでも分からない言葉だらけ…で挫折しますよね(笑)
コーヒーという身近なものから考えてみましたが、決算書も同じです。
この数字は身近なものだったらどうか?
ということを考えてみると、結構わかりやすくなります😄
営業利益の計算方法
では次に営業利益の計算方法を説明していきますね。
まずはその前に復習で先ほどの売上総利益を計算していきます。
今度はピザの売っているお店をイメージしてみます。
ピザを、1枚1000円で売っていて、10枚売れたとしましょう。
ピザにはピザ生地・トマト・バジル・チーズなどが必要です。
いま、この10枚分のピザの材料をスーパーで3000円で買えたとします。
このとき1000円×10=10000円が売上高、3000円の材料費が原価になります。
ということは、ピザの売上総利益はいくらになるでしょうか?
=(売上総利益)7000円
になります。
少し専門的な言葉で言うと、仕入れたお金は「売上原価」と呼ばれます。
つまり、売上総利益は次のように計算できることがわかります。
売上総利益は「粗利益」とも呼ばれます。
さて、ここでピザを売っているのは誰でしょうか?
自分かもしれませんし、アルバイトを雇っているかもしれませんよね。
アルバイトを雇っていたら、当然お給料を支払わなければなりません。
この支払う給料つまり人件費が「販売費・一般管理費」に含まれ、ここで計算されます。
また、ピザの宣伝CMやポスターなどにかかる広告費も「販売費・一般管理費」です。
だいたいのいわゆる「経費」といわれるものがこの販売費および一般管理費に含まれます。
さて、ここまできてやっとその企業が本業で稼いだ「営業利益」が計算できます。
で計算できます。
(ここでは経費という言葉を使っていますが経費=販売費・一般管理費です)
では、もう一度ピザの話に戻ってみましょう。
売上原価:3000円
売上総利益:1万円-3000円=7000円
でしたね。
ただ、先ほど説明したように「販売費・一般管理費」がかかります。
働いた従業員に給料を払わなくてはいけません。
ピザを焼くためのトースターに光熱費がかかります。
ここでは給料を2000円、光熱費を1000円とします。
2000円+1000円=3000円
この3000円がピザを10枚売るときにかかった販売費・一般管理費です。
ということは、この時の営業利益はいくらになるでしょうか?
でしたよね。
=4000円
この4000円が営業利益になります。
今回はピザを1000円で10枚売りましたが、このときの営業利益は4000円でした。
営業利益について少しは理解できたでしょうか?
理解できたと思ったら是非決算短信を読んでみてくださいね。
その会社が「本業でどれだけ稼いでいるか?」ということが分かります!
売上高と営業利益、この2つを理解できただけでもかなりの進歩ですよね。
私もなんとなくで株を買っていましたが、分かるとさらに面白くなってきます。
まとめ
- 営業利益で「その会社が本業で稼いでいる」金額が分かる
- 売上高は売れたときのお金をすべて足したもの
- 売上総利益=売上高-売上原価
- 営業利益は売上総利益から人件費や広告費などの経費引いたもの
- 営業利益=売上総利益-経費(販売費・一般管理費)
今回は売上高と営業利益の計算方法について説明しました。
どうだったでしょうか?なんとなくでも理解できていたら嬉しいです😎
まだまだ私も勉強中なので、今後も勉強したことを分かりやすく発信していきます!
また、ツイッターでは今後私の持っている銘柄の推移もつぶやいています。
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