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ソフトバンクIPOと日経平均年初来安値更新との関係

【日経平均株価・TOPIX】株式市場・マーケット指標まとめ【2018年版】 その他




みなせあきとです。

本日12月20日は大波乱の1日でした。昨日12月19日にはソフトバンクが東証一部に上場しましたが、初値1,463円と公開価格の1,500円を割り込みました。さらには安値引けで1,300円を割り込みました。

さらに、その深夜4時にはアメリカでFRBの政策金利が一段引き上げられる格好になりました。そこまでのNYダウ平均は+400ドル近い上昇を付けていたところから、一気に下落。FOMC・パウエル議長の会見の内容が嫌気されたようです。

ソフトバンクのIPOが日経平均年初来安値更新の原因の1つ

さて、昨日・今日で日経平均は21,000円を割り込み、3月27日の取引時間中の安値を割り引けました。要因はいくつかあるのですが、その1つがソフトバンクのIPOであったと思います。

ソフトバンクのIPOによる資金調達額は2兆6000億円です。

これがどれくらいの規模なのかというと、1日の東京証券取引所の売買代金がこれぐらいです。大体2兆を超えることが多く、2兆6000億円だと大商いであるといえる水準です。

今回のソフトバンクIPOは個人投資家の方が非常に多かったように思います。

IPO=儲かるとのイメージが強く、実際に初値で成行注文しておけば公募価格より高い価格で売れることが多いでしょう。しかし、今回はそうなりませんでした。なぜでしょうか?

私は需給の関係から恐らく公募価格割れするだろうとの見方をしていました。一時CMでも宣伝していましたから、相当売れてないのかな?とも勘ぐってしまうほどです。IPOは通常非常に人気が高く、当選確率も低い場合が多いです。

今回の2憶6000億円は、新たにマーケットに参入した初心者投資家の方もいるでしょう。しかし、当然既存の投資家がわざわざ持っている株を換金し、IPOに募集している場合も考えられます。

少なからずマーケットからお金が抜けていくわけです。

そして、公募価格割れとなれば当然塩漬けになり、売るに売れない状態が続きます。こうしてマーケットから資金が抜け、結果として売りを呼び日経平均が年初来安値を更新するまでに至りました。

ソフトバンクIPOの情報の非対称性が個人投資家にとって厳しすぎた

ソフトバンクの親会社、ソフトバンクグループの孫さんにとってはIPOをした時点で成功です。なぜならそれは資金調達が目的だからです。

しかし、個人投資家にとっては利益を出すことが目的です。中には配当金目当てで買った方もいるかと思います。ただ、今回ばかりは条件が厳しすぎました。

その原因は「情報の非対称性」です。

買い手となる投資家と、売り手であるソフトバンクとの間ではかなりの情報が抜け落ちていました。その1つが、この間の通信障害後に1万件を超える解約があったことです。

これは明らかに悪材料です。

このことは、IPO直後の会見で発覚しましたがあまりにも個人投資家にとって厳しすぎます。

ある程度の解約は想定できましたが、それでも1万人が動いているということには変わりないです。この数字はトータルの契約すベースでは決して大きいものではありません。しかし、営業利益やひいては純利益、配当金までにかかわることです。

確かに長い目で見れば5Gという大きな材料があります。しかし、その基地局もファーウェイ問題が重くのしかかってきます。

個人投資家にとっては投資は自己責任、とよく聞く言葉ですが、今回はあまりに条件が悪すぎたのではないか、というのが私の感想です。

ソフトバンクIPOは2018年末のマーケットの大きな痛手

日経平均が年初来安値を更新したという話をしましたが、2兆6000億円とまではいかなくとも、マーケットから抜けたお金がそのまま戻ってこなかったというのは非常に痛い話です。

楽観的な見通しではありますが、もし1500円を上回って1600円だったら…。

恐らく、換金売りがある程度出たでしょう。そうすると、別の株を物色する動きにもなるので、IPOでマーケットから出たお金が戻ってきて、きちんと循環します。

こういう展開だと恐らく今日はもっと違った形で相場が動いたでしょう。

目下のところ10月4日に24,000円を突破しましたが、やれ日産だ、やれファーウェイだ、と世界的な企業に不祥事や事件が起きました。また、米中の貿易摩擦もまだまだ織り込み切れてないのではとも思えます。

私自身、年末は24,000円をもう一度トライしてもいいのではないかと思っていましたが、いまやかなり絶望的です。日経平均のPERもかなり切り下がり、12倍に戻るのは少し時間がかかりそうです。

このソフトバンクのIPOが年末シナリオに与えた影響は非常に大きいと思います。現在の相場になったのはいろいろな原因がありますが、ソフトバンクIPOによる資金調達、そして公募価格割れというのが原因の1つだということを申し上げておきます。

 

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