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ファーウェイショックについて分かりやすく解説します-ファーウェイ(HUAWEI)とソフトバンクの関係は?

投資全般




みなせあきとです。

ファーウェイショックについて分かりやすく解説していきます。

ファーウェイショックとは

日本時間の2018年12月6日(現地時間12月5日)にHUAWEI(ファーウェイ)の最高財務責任者(CFO)の孟晩舟氏がカナダ・バンクーバーで逮捕されました。このことが株式市場や為替などに影響し、日本ではソフトバンクが下落、そしてカナダドルが大きく売られました。

ファーウェイ(HUAWEI)はどんな会社?

HUAWEIは世界のスマホ市場で売上台数第2位(2018年7-9月期)そして通信インフラを手掛ける会社です。日本ではApple信仰が強く、スマートフォンと言えばiPhoneを使っている人が多くみられます。その一方で世界ではSamsung・HUAWEI・Xiaomiなどのメーカーが手がけるスマートフォンを使っている人が大勢いるということです。

世界のスマホシェアスマホメーカーシェア
1位🇰🇷 Samsung(サムスン)21.0%
2位🇨🇳 Huawei(ファーウェイ)15.9%
3位🇺🇸 Apple(アップル)12.1%
4位🇨🇳 Xiaomi(シャオミ)9.5%
5位🇨🇳 OPPO(オッポ)8.6%

出所:IDC – Smartphone Market Share

また、次世代通信と呼ばれている5Gインフラの市場規模ではHUAWEIは1位

エリクソン、Nokia、ZTE、SaumsungなどがHUAWEIに続いています。わずかではありますが、NECもシェアを持っています(約1%)。エリクソンは、スウェーデンの会社でソフトバンクが通信障害になった原因、と話題になったので皆さんの記憶にも新しいと思います。

出所:IHS Markit – Global mobile infrastructure market down 14 percent from a year ago

出所:ERICSSON – ソフトバンクの障害情報に関するお知らせ

ファーウェイショックの背景

ファーウェイショックの背景は、やはり中国の経済成長であると私は考えています。

ここ十数年で中国の経済成長は目覚ましく、あっという間にGDPは日本を抜き2位になりました。となると、次に迫るのはアメリカです。アメリカのトランプ大統領と、中国の習近平国家主席の関係は皆さんもご存知の通り悪化しています。

中国とアメリカの間には、やはり共産主義と資本主義という東西の違いが読み取れます。中国も共産主義というにはなかなか難しいような気がしますが、独裁国家でありますし、これまでの歴史から見ても、アメリカとは対極にいる国であると言えるのではないかと思います。

ファーウェイショックと相場の関係

ファーウェイのCFOがカナダで逮捕、との一報が入ったのは日本時間の12月6日ですが、12月1日にはすでに拘束されていたと報道されています。

12月1日と言えば、アルゼンチンでG20が行われており世界的にも注目を集めていました。

各国の首脳会談が行われ、特に米中首脳会談は注目を集めていました。米中間では中国の対米輸出が大幅な黒字になっており、これをトランプ大統領が「不公平だ」と目を付けたことから、約2000億ドルの関税がかけられるまでになりました。

このままいくと2019年の1月には、現状の関税10%から25%に引き上げられるとのことでしたので、世界的な経済鈍化の原因にもなり得るくらい、大きなインパクトがある話題です。

そのためG20での米中首脳会談には大きな注目が集まっていました。

結果としては、90日間の猶予が与えられました。そのためダウ先物は時間外取引で一時700ドルと大きく押し上げられ、結果としてこれを見た日本の日経平均株価は12月3日に上昇しました。

しかし12月3日(日本時間12月4日深夜)、ダウ平均が一時700ドル近く下げ大陰線。そしてその翌日12月4日(日本時間12月5日深夜)も引けにかけては下げ幅を100ドル未満とするものの、一時800ドルも下げる展開になりました。そして、12月5日にはファーウェイのCFO逮捕となりました。

個人的には、G20で90日の猶予が与えられたため、一時的に上げに転じると思いきやそこから大きな下落になり非常に驚きました。確かに、材料出尽くし感や日本では節税売りやソフトバンクIPOの換金売りがあり下げてもおかしくはないです。

しかし、500円を超える下げは売られすぎだろう、と思っていたところファーウェイCFOの逮捕のニュースが飛び込んできました。しかも、逮捕されたのは12月1日でした。相場の一部の人はきっとこれを知っていたのではないか?という疑問も浮かびます。

ファーウェイショックは日本にどんな影響を及ぼすか

さて、日本では半導体関連銘柄が売られる展開になりました。

そしてソフトバンクグループも売られています。12月19日には、ソフトバンクグループの子会社である通信会社のソフトバンクが親子上場しますが、暗雲が立ち込めています。

というのも、ファーウェイショックだけでなく、エリクソンの証明書未更新による通信障害も重しになります。ただでさえ、前評判で公開価格を下回るのではないか?と言われている通信会社ソフトバンクの上場ですが、かなり厳しい展開となってきました。

来年には通信料削減により、収益も下がるのでは?という見通しもあります。孫さんは、通信料ではなく人員を4割削減するといっていますが、どうなるのでしょうか。

その一方、NECは逆行高となりました。

ファーウェイやZTEがアメリカ、日本でのスマートフォン取り扱いがなくなるのではないか?というニュースがありましたよね。これは5Gのインフラ事業でも然り、ということでNECが注目されたということから買われる展開となりました。

ファーウェイとこれからの相場

目下のところ、アメリカがZTEとHUAWEIの製品を使わないと表明しています。

そして、日本でもZTE・HUAWEIという名言はないものの米国に右へならえ、とこの2社の製品はスマホ・5Gともに使われなくなるだろう、という見通しが強いです。

出所:ロイター – 政府調達からファーウェイとZTEを排除へ=関係筋

国内株式見通し

5G関連銘柄では富士通やNECに注目を浴びる可能性が高いと見ています。

Nokiaはフィンランド、エリクソンはスウェーデンの会社でこの2社のシェアは約5割です。HUAWEIとZTEの5Gにおける役割が全くなくなってしまうことはないでしょうが、一部、富士通とNECもシェアを盛り返していくのではないか、と見ることもできます。

しかし、一方で半導体関連銘柄は厳しい展開が続きます。

7-9月期は足元の上昇が良く、11月には株価がよく上がっていた半導体関連銘柄ですが、スマホ関連事業が厳しい見通しになります。というのも、Appleが新型iPhoneを減産、国内からはHUAWEI製品が消えるとなれば、必然と半導体関連銘柄の見通しも暗くなってきそうです。

そして、ソフトバンクIPOは厳しい展開になりそうです。

今回資金調達規模も2兆円とかなり大きいので、これまでのように初値で売りキャピタルゲインで稼ぐという方法は難しそうだな、と思っていました。さらに、今回のファーウェイショックで需給のバランス的には供給過多になってしまうのではないか?と見ています。

逆を言えば、1,500円で利回り5%というのはかなり配当的には高いです。また、逆説的になりますがこの間の通信障害で困った人が多いように、通信は不可欠なインフラの1つであるという認識をはっきりもちました。

さらに、5Gという材料もありますから、下がったところで拾うのはアリだとおもいます。

外国株式見通し

米中貿易戦争がひと段落しそうでしたがそれは束の間。このファーウェイCFO逮捕をきっかけに、劇化してしまうのではないか?と懸念しています。

USTRのライトハイザー代表は「中国の通商交渉とは別問題」という趣旨の発言をしていますが、中国側がこの問題にどういう対抗措置をするかということまでは分かりません。

正直なところ、トランプ大統領にとっての自国・アメリカにいい条件を引き出すためのカードである可能性もあります。トランプ大統領のこれまでのやり方を見ていれば、どうしてもそういう見方をしてしまいます。

出所:bloomberg – 中国外務省、米国の駐中国大使呼び抗議-華為CFO逮捕巡り

ファーウェイショックでもこれだけの暗い見通しになり、さらに3年5年債券利回りが逆イールド、日産が後追いで検査の不正を報告、フランスの燃料税のデモ、ブレグジット…とかなりの問題を抱えているので、なかなか明るい見通しは立ちません。

年末高のアノマリーを期待していましたが、しばらくは暗い展開が続きそうです。私も年末の日経平均は23,000円~24,000円と思っていましたが、無理そうな気配が漂ってきました(笑)。

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